福津イオンの東宝シネマで妻と映画。
朝イチの時間だったからなのか、客が少なく寂しい。
ロイの父は伝説の宇宙飛行士、自分も父のようになりたいと思い、まっすぐに走ってきた。
何が起きても常に冷静で頭脳明晰、動じることがない。
それが優れた宇宙飛行士に求められていることだから。
しかし、その過程で多くのものを失ってきた。愛する人も。
やがて、彼は自分の父を探す旅に出ることになるのだが・・・。
自分に能力があって、仕事やライフワークに没頭していると、他の大切なものが見えなくなる。
他者からの評価も高く、成果を上げていればなおさらだろう。その走り続ける心は理解できる。
一方、一点を見つめて他のことが一切目に入らなくなっている人間は見ていて切ない。
帰り道が分からなくなった男の流す涙が美しすぎる。
I know there’s a place you walked
Where love falls from the trees
My heart is like a broken cup
I only feel right on my knees Who Are You―The Who
その通りだ、他の場所もあることは分かっている
愛が木から降ってくる場所
俺の心はまるで壊れたカップ
ただひざまずいていることしかできない