退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

題名を読む   3年生国語「ちいちゃんのかげおくり」

今日は3年生の国語を参観しました。
「ちいちゃんのかげおくり」の題名を読む学習です。「題名から分かること、分からないことを書いてください」と教師が指示してワークシートに書かせてから、子どもたちが発表しました。
「ちいちゃんは何人家族だろう、と思いました」

「ちいちゃんはずっとかげおくりをして遊んでいることが分かります」

「質問です。『ずっと』と言っていたけど、『ずっと』していたかどうかは分からないと思います」

「ちいちゃんはかげおくりをしたと思います」

「ちいちゃんはかげおくりが好きだと思います」

この後、かげおくりについて教えているお父さんの言葉を読ませて、かげおくりが何なのかを読み取りました。
今日はよい発言もたくさんありましたが、「何でもいいから書いてごらん」では、広がり過ぎて読み取りとは関係のない方向に進むこともあるので気を付けましょう。題名の働きを読み取りの「技」として学ばせておけば、この次の学習のときには、その技を使って読み取りができるようになります。
題名は「磨かれた要約文」と言えます。ほとんどの場合(例外はあります)、題名は中心となる登場人物であったり、物語の主題を表していたりします。
教師から、次のように説明できます。「『スーホの白い馬』ではスーホが主人公だったね。そして、白馬はスーホにとってとても大切な馬だったね。国語の学習で題名について考えるときは、今までに学習した同じような題名から考えると、どんな物語か予想することができますよ」
このような学習を積み重ねていけば、国語の学習が系統的になり、「読み取る力がついてきた」と、子どもたちに自覚させることもできます。

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北京 2018年10月