退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

スライドをつくって話そう

この活動のねらいは、要約された文を見て、自分の言葉で補いつつ、相手を見ながら話す力を育てることです。

手順としては、まず、自分の書いた文章や考えを要約したスライドを隣のページに書きます。題名と簡単な項目やキーワードを書いて、絵や図、表などを入れることもあります。
次に、スライドを相手に見せながら自分の考えを話します。
聞くときは、必ず反応したり質問したりします。
ペアやグループを変えながら話し、質問されたり対話したりして考えたことをノートに書きます。

この活動のよさは、話すことに集中させることができるところです。
話す活動なのに、実際は文章を読んでいるということがあります。
原稿を全く見ないで話すことは子どもにとって負荷の大きい活動なのです。
だから、その中間的な活動として、このスライドを見せながら話す活動を行います。
キーワードや要約文を見せながら(見ながら)の活動であれば、覚えるのが苦手な子でも取り組みやすくなるでしょう。
同じスライドで何回か繰り返して話す中で、付け足したり、修正したりできるところもこの活動のよさです。
話すときに必要な即興性を養うこともできます。
算数、社会科、理科、外国語はもちろん、道徳や図工、音楽などあらゆる教科に活用できると思いました。

参考文献「『繰り返し』で子どもを育てる 国語科基礎力トレーニング」(土居正博著)

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