退職教員の実践アウトプット生活

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「クラス全員が熱心に取り組む! 漢字指導法 学習活動アイデア&指導技術」土居正博著

4月から小学校4校、合計6人の初任者を指導することになりました。
年度初めには、まず漢字ドリルの進め方を教える予定です。

漢字ドリルの進め方(新出漢字)
①音読3回。(読み、文例、熟語)
②書き順の声を出しながら、「大きな漢字」を指なぞり3回。(「指なぞり」)
③書き順の声を出しながら、「1、1、2、1,2,3・・・」と1画目に戻りながら「大きな漢字」を指なぞり3回。(「書き順練習指なぞり」)
④書き順の声を出しながら、空書き3回。(「空書き」)
⑤1ミリもはみ出さずに鉛筆でなぞる。(「鉛筆なぞり」)
⑥丁寧に鉛筆ですべてのマスを埋める。(「鉛筆書き」)
⑦1ページできたら、教師に見せ、チェックを受ける。

進め方のポイント
・教師が1ページ1ページ「厳しく」字と書き順をチェックすること。
・子どもたちは「自分のペース」で進めてよいこと。
・「期限」を設けること。早く終わった子には、次なる課題を用意すること。
・教師から合格をもらったら、次のページに進める。

なぜ、漢字指導が大切なのか説明します。
それは教師が指導の効果を実感できるからです。
多くの教師たちは漢字の練習を宿題にしています。
「今日の宿題は漢字ドリル①です。ノートに5回ずつ書きしょう」と機械的に課題として与えています。
よくできる子たちは、もうすでに覚えている漢字まで何度も書かなくてはいけません。
漢字が苦手な子たちは、この練習だけでは全部覚えることができないまま、次のページに進むこともあります。
どちらにしても、単調な練習を苦行のように感じる子がいるでしょう。
しかし、漢字指導も工夫次第で子どもたち全員が意欲的に取り組む方法があります。
だから、1年目の教師には、まず漢字指導法を教えることに決めました。
自ら学習に取り組む子どもを育てることの喜び、それを若い先生方に感じてほしいと思っています。

参考文献「クラス全員が熱心に取り組む! 漢字指導法 学習活動アイデア&指導技術」土居正博著