退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

初任者研修資料 指導略案作成について

すべての基本は学習指導要領にあります。
この問題(発問、活動)にはこのような意図がある、と説明できなければいけません。
その根拠となるのが学習指導要領です。
「学習指導要領」の内容は抽象的です。「学習指導要領解説」では少し具体的になっています。それを更に具体化したのが指導案です。
学習指導要領の内容を指導案の中で「子どもの姿」「教室の姿」レベルに具体化します。

授業の展開は、子どもの思考の過程です。
例えば国語であれば、自分で本文を読んで、問題や発問に対する答えを考えてみます。
この発問に対して、初め子どもたちは「△△」のように考えるだろう。それを最終的に「○○」という考えにまで高める。そのための追加の問いが「補助発問」です。
補助発問を考えておくことは大事ですが、それを使わなくてもいいのです。子ども同士の意見交流の中で疑問が生まれ、その答えをみんなで考えていく、というサイクルができることが理想です。
教師が答えを説明するのではなく、発問に対する子どもの発表をつないで「めざす答え」に到達することを目指しましょう。
そのためにも、子どもが最終的に到達する「答え(考え)」はどのようなものになるか、教師が子どもの言葉で文章化してみることが大事です。
予想される子どもの考えを、詳細に「子どもの言葉」で指導案に書き込んでおきましょう。

指導案を書くことに慣れていない先生は、難しさを感じるかもしれません。
まずは指導書通りに授業できるようになることも大事です。
イメージがつかみにくいと感じたら、指導書と同じ進め方で書いてみましょう。
指導書を読み込めば発見がたくさんあります。

参考文献「教員3年目の教科書 新卒3年目からグイッと飛躍したい! 教師のための心得」土居正博著 明治図書出版