退職しない教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

2026-04-01から1ヶ月間の記事一覧

匂いで世界を読み取る子どもたち

「チョコレートのにおいがする…」 中休みが終わり、子どもたちが教室へ戻ってきたときのことです。 クラスでいちばん小さな女の子が、ぽつりとつぶやきました。 私は、その言葉に気づかないふりをしました。 コーヒーと一緒にチョコを流し込み、そのあと念入…

僕は仰向けになって目を閉じ、何時間も雲雀の唄を聴き続けた

神戸へ行った。 何で神戸なんだろう。 はじめに浮かんだのは村上春樹。 デビュー作、「風の歌を聴け」の舞台は神戸がモデルだと推測できます。 「前は海、後ろは山、隣には巨大な港町がある。ほんの小さな街だ。港からの帰り、国道を車で飛ばすときには煙草…

母語の外で生きる経験から生まれる豊かさ

入学式前日の準備作業では体育館のトイレ掃除をしました。男子トイレの掃除を6年生の男の子と一緒に済ませてから女子トイレの確認をしました。担当の女の子に話しかけてもキョトンとしています。それを見ていた男の子が教えてくれました。「先生、その子は中…

黄色い家 題名は磨かれた要約文

「黄色い家」(川上 未映子 著)を読みました。 17歳の「花」は家を逃げ出し、黄美子という年上の女性に拾われ、仲間と「黄色い家」で共同生活を始めます。温かさに救われる一方、生活のために犯罪に手を染め、やがて悲劇が訪れます。よい小説はノンフィク…