昨日は土曜オンライン授業が終わった後、JR箱崎駅よこのブックスキューブリックに寄りました。
ここは私が大好きな本屋です。
1階が本屋、2階はカフェ&ギャラリー。
エッセイ、海外文学、ライフスタイル、音楽関係など、とにかく本のセレクトが最高です。
店内BGMもいい感じで、昨日は60年代のローリングストーンズが心地よい音量で流れていました。
小さな本屋を応援したいので、今回も2冊購入しました。
さて今日はコンサートレポートです。
村上JAM
久しぶりのコンサートです。
オンラインLIVEを初めて体験しました。
何しろあの村上春樹プロデュースなので、即決チケットを購入して約1ヶ月楽しみに待ちました。
オンラインコンサートというのは映像を見るだけじゃないかと思っていましたが、違います。
つまり、こちらの構え次第だと分かりました。
せっかくだから生のライブのときのように、一瞬も逃すものか、という気持ちで見れば本物のライブと変わらない感動を味わえます。
私は休憩をはさんだ約3時間をあっという間に感じました。
今回はボサノバ特集。音楽監督はジャズピアニストの大西順子で、小野リサ、村治佳織、山下洋輔が共演です。
LIVEではすばらしい瞬間がたくさんありましたが、私のベスト3は以下の通りです。
①村治佳織の伴奏つき村上春樹の朗読「1963年と1982年のイパネマの娘」
明るさの中にスパイスのように添えられた哀しみが静かな余韻を残します。
自分はやはり初期の短編(詩のようなもの)が一番好きなのかもしれないと気づきました。
②大西順子のピアノ
村上さんから「大西順子がいい!」と言われて聞いても正直なところ、よさがよく分かりませんでした。
しかし、今回のライブには圧倒されました。
私が感じたのは力強さです。
一音一音がエネルギーに満ちていて、大西さんはそれを直球で投げてきます。
聞き手は最高の球を受けるキャッチャーのように幸せな気分になります。
大西さん、今まですみませんでした。
③小野リサの歌声
小野さんと村上さんの会話の中で、ボサノバにおけるポルトガル語の効果についての話がありました。
小野さんはブラジル生まれの日本人ボサノバ歌手。
日本、ブラジル、ポルトガル語、そしてボサノバ。
「ボサノバのリズムはもともと日本人の体の中にある」という話もありました。
そうか、だから私はこの音楽に惹かれるのか。
小野さんの限りなく美しい歌声。
私には「世界はまだだいじょうぶだよ」というささやきに聞こえました。