退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

映画「エデンの東」

昨日、コンビニで福岡市の教員募集のポスターを見つけました。
コンビニと教員募集の組み合わせ…。
今はこれが普通なのでしょうか?
世の中変わってきたな、と感じました。
教員不足も深刻のようです。
さて今日は古い映画の紹介です。

 

映画「エデンの東

テレビで映画「エデンの東」を見ました。
1955年(昭和30年)のアメリカ映画です。
24歳の若さで亡くなったジェームス・ディーンの初主演作。
有名な作品なので題名は知っていましたが初めて見ました。
舞台は1917年のアメリ合衆国カリフォルニア州サリナス。
真面目で強い信仰をもつ父と兄、二人とは対照的な弟(キャル)。
キャルは父から認められたいと思っているけどすれ違い、溝は深まるばかり。
古典は普遍です。
私は自分と娘との関係と重ねて考えてしまいました。
父は正論を主張し、娘は反発する。
親子の問題は大昔から続いているのですね。

映画の原作はジョン・スタインベックの同名小説。
エデンの東」は旧約聖書にあります。
楽園(エデンの園)から追放されたアダムとイブには二人の息子、カインとアベルがいました。
カインは恨みから弟アベルを殺害し、そのことを知った神はカインをノド(エデンの東)へ追いやります。
この映画は楽園を追われた「人間」たちのその後の物語です。
親子、兄弟、夫婦の確執が描かれています。
「人間の住む世界」は「エデンの東」です。
妬み、恨み、怒りなど、人はネガティブな感情を抑えることができません。
絶対的な正しさは存在するのでしょうか。
相手が喜ぶと思ってしたことが反対に怒らせることもあります。
人間関係の難しさ。
この映画の公開当時のポスターに次のような言葉を見つけました。
Sometimes you can’t tell who’s good and who’s bad!
(ときどき、誰が正しいのか誰が間違っているのか分からなくなる!)
反抗的だが冷静さもある青年キャル。
シニックだけど傷つきやすいキャルの表情が切なすぎる……。