朝、車に乗るとアップルウオッチが知らせてくれました。「○○小学校までは都市高速を使えば○分で到着します」と。どうして君は、私が今から行こうとしている場所を知っているんだ。普段は車に乗っていないのに。それにそんなこと聞いていない。少し怖くなります。
今の小学校の国語の教科書には、季節の言葉に親しむページが増えました。
子どもが楽しめる言葉遊びの紹介も多くなっています。
できるだけたくさんの言葉に触れ、言葉のおもしろさについて学ぶ機会があることはいいことです。
この本の著者である多和田葉子さんは日本語とドイツ語で小説を書いている作家です。
言葉に関する気づき、言語の違いによる発見などが綴られています。
言葉について考えることで、人間への理解も深まります。
何気なく使っている言葉について、違う角度から見ると意外な発見があります。
季節の言葉、言葉遊びの授業も工夫次第でもっと面白くなると思いました。
子供の頃は朝目が覚めてふくらはぎが「つる」ことが時々あった。「足がつる」以外の言い方は知らなかったので、子供の頃はそう言っていたが、実際つるのは足ではなく、ふくらはぎである。「こむらがえり」という単語のあることをずっと後になって知り、その恐い響きに魅せられた。「ふくらはぎ」は、「おはぎ」と同じで、ふっくら、おっとりした言葉だが、「こむらがえり」の方は、耳にした途端に「キツネ憑き」方面に向かう電車に乗ってしまったような気分にさせられる。 「言葉と歩く日記」より