先週、私が担当するT小学校は自然教室、H小学校は長崎への修学旅行でした。
コロナの感染防止に配慮する宿泊行事はいつもより大変そうです。
アップルミュージックという定額制の音楽配信サービスを利用してもう5年以上になります。
月に980円支払うと、ロックからクラシックまであらゆるジャンルの音楽を、古い録音から新譜までほとんど全て聴くことができます。
それ以前は、毎月数枚ずつCDを買っていたのですが、CDで棚がいっぱいになって困っていたので、このシステムに満足しています。
スマートフォンからステレオへ曲を飛ばして聴くことができるので、CDで聴くときと同じ音質で音楽を再生できます。
私が聴く音楽はロックとジャズが中心ですが、クラシックも好きです。
村上さんは中古レコード店でこれらを入手しているので、「これはたったの50円だった」「アメリカの中古店で1ドルだった」という話もあります。
「これは高校生のときに聴いていた」などの個人的な思い出もファンには嬉しいところ。
同じ曲を違う演奏者の盤と比較するのが、この本の批評のスタイルです。
小学校の国語で教えている通り、「読む」と「書く」の基本は「比べる」ですね。
レコードの紹介は、いつもの見事なレトリックだけでなく、「おふくろの味」「昼寝にちょうどいい」「映画『コナン・ザ・グレート』のサントラ盤みたい」などもあって和みます。
村上さんの親切な解説で、音楽の愉しみが広がりました。
シャルル・ミュンシュは手勢のボストン交響楽団から、実にしなやかな美しい音を引き出している。独特の音だ。NYフィルに対するボストン響は野球で言えば、ヤンキースに対するレッドソックスのような対抗的存在だった。NYフィルはこういう音はまず出せない。たぶん弦楽器の弓使いからして違うのだろう。演奏もくっきりと鮮やかで素晴らしい。眼前にスコットランドの風景が、どこまでも切れ目なく広がっているようだ。それでいて押しつけがましいところがない。ミュンシュはこういう上品な描写に長けている。「メンデルスゾーン 交響曲第3番『スコットランド』イ短調 作品56」本書175ページから