退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

「授業で語る 違いから迫る本質論」土居正博・松村英治著 東洋館出版社

4月からの仕事が決まりました。

市内の小学校4校の2~4年次の教師への授業支援をします。

毎日、授業を参観して、よかったところと改善した方がいいことについて助言します。

そのために、授業改善についての最新最良の知見を求めていました。

1988年生まれの2人の俊英によるこの本はわたしのバイブルになるでしょう。

 

これからの時代、授業はどう変わる?

デジタルとアナログはどのように使い分ければいい?

「不易と流行」の見極めは大切です。

しかし、デジタル機器導入は「一時の流行」ではありません。

タブレット端末やWeb検索などを全く使わないという選択肢はないでしょう。

昨年度は、「とにかく使ってみる」でよかったのですが、今年は「より有効に使うこと」を考えなくてはなりません。

昨年度は、デジタル機器を活用した4年生算数「面積」の授業を見ました。

子どもたちはタブレット画面で、図形を切り取り、移動させていました。

友だちがどのように問題を解いたのか、端末を通して見ることできます。

自分で解けない子はそれが参考になっていました。

友だちの考えにコメントもつけます。

端末を通した子ども同士の考えの共有は円滑に行われていました。

しかし、「授業の目標がどれほど達成されたのか」についてはもっと検証が必要だと感じました。

教師も子どももデジタル機器を使い慣れてきたことはよいことです。

デジタル活用のメリットとデメリットも分かってきました。

今後は、授業のねらいによって、デジタル機器を使い分けるようになるでしょう。

授業によって、使う時間が多いこともあれば、全く使わない場合もあると思います。

教師が授業の目的に応じてデジタル機器を効果的に活用し、子どもはデジタルとアナログの使い分けができるようになることが理想ですね。

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