退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

「人生百年の教養」 亀山郁夫著 講談社現代新書

昨日は大濠公園のカフェで妻とブランチ。漕ぎ手男性の不慣れから迷走するボートにツッコミを入れながら、おいしいコーヒーをいただきました。今日は母の日。89歳になる母と過ごす予定です。

 

「人生百年の教養」亀山郁夫著 講談社現代新書

 

著者はロシア文学者、名古屋外国語大学の学長。

私と亀山さんの本との出会いは、「チャイコフスキーがなぜか好き 熱狂とノスタルジーのロシア音楽」(2012年)です。

この本のおかげでロシア音楽の歴史と全体像を興味深く学ぶことができました。

昨年はNHKテレビ「100分で名著」「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)の解説を担当されていました。

亀山さんがこれまでどんな本を読み、どんな音楽を聴いてきたのか知りたかったこともこの本を手に取った理由です。

 

亀山さんは友人に勧められて映画「ボヘミアンラプソディー」を観ます。映画を観た後にふと思いついて「フレディ・マーキュリードストエフスキー」を英語で検索してみると、その共通点についての考察を発見します。

創造的思考をするためのヒントがここにあります。モンタージュ的思考です。

実は私も同じような考えを巡らせた経験があります。

私は「ごんぎつね」と「フレディ・マーキュリー」が似ているという仮説を立てました。フレディの功績に気づくのが遅れた私は「フレディ、おまいだったのか、くりやまつたけをくれたのは」を「つぶやき」(ツイッター)ました。それはすぐに1万を超える人たちに広がりました。

私が試みたのは、異なる分野の2つの事柄をつないでみることでした。

おこがましいのですが、亀山先生の思考スタイルとの共通点にうれしくなりました。

検索エンジンでの複数の語をぶつけ合って生まれる『知』」。

この本は亀山版「学問のすすめ」と言えるのかもしれません。

今日のおすすめ音楽「Opening Night」Weezer (クラシックの影響を受けた美しいメロディのロックです)