退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

映画「アメリカン・ユートピア」(スパイク・リー監督 2020年)

先週、訪問した学校ではプール掃除が行われていました。

コロナの影響で2年間、水泳指導がなかったので、汚れがひどくて大変です。

さて、今日は映画の紹介です。

 

映画「アメリカン・ユートピア」(スパイク・リー監督 2020年)

 

トーキング・ヘッズのアルバム「リメイン・イン・ライト」(1980年)を初めて聴いたときの衝撃は今も忘れられません。

パンク、ニューウェーブの嵐が収まった頃に突如現れたのは、電子音とアフリカン・ビートが混じり合った強烈で魅力的な音楽でした。

これはそのトーキング・ヘッズデヴィッド・バーンが創造した総合的藝術パフォーマンスを記録した映画です。

音楽とダンスと演劇を組み合わせた新しい形のエンターテイメント。

ロック・ミュージックを取り入れたミュージカルは今までにもありましたが、これは全くアプローチが異なります。

こんな形式のコンサートは見たことがない!

今後、この映画に影響を受けた表現が続々と登場する予感がします。

人種、ジェンダーなどの多様性を尊重するメッセージが、音楽とダンスにのって観客の心に届きます。

映画の中のブロードウェイの客席は、80年代からのファンとみられるシニア世代が多いようでしたが、映画館には若い人も多かったです。

デヴィッド・バーンは70歳、彼はシンガーでダンスのプロではありません。

その不思議なダンスを見ながら「これはユニバーサルデザインのダンスだ」と膝を打ちました。子どもから老人まで演じてうれしい、見て楽しいダンス。

私には運動会の「表現」でこのダンスが演じられている様子が浮かんできました。

新しい表現運動を求めている小学校の先生方、チャレンジしてみませんか?