退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

葉山 2023年春

退職して7年目の春。今年度もフルタイムで働くことになった。6名の1年次教員の支援をする。

4名は講師経験あり、2名は3月に大学を卒業したばかり。1年後に「教師になってよかった」と思える研修にしたい。

神奈川県立近代美術館から見える葉山の海

旅行2日目は葉山へ。

横浜から列車で30分ほどで鎌倉、次が逗子、そこからバスで20分で葉山の神奈川近代美術館へ到着。

バスの窓から見るとこのあたりはまだ古い建物が残っていて、何となく嬉しくなる。

道沿いに「日陰茶屋」という看板が見えた。「えっ?あの大杉栄の…」

美術館は横尾龍彦展が開催中だった。

「名前は聞いたことがある」くらいだったけど楽しめた。

初期は聖書や神話に着想を得た幻想画。次は青を基調とした抽象画。後期は書のような作品。

常に新しい表現を求めて変化を続ける姿勢に驚かされる。

山口蓬春のアトリエ

次の目的地は赤瀬川原平さんの本でチェックしておいた山口蓬春記念館へ。

ここは著名な日本画家山口蓬春の自宅兼アトリエがそのまま美術館として公開されている。

絵を鑑賞しながら戦前、戦中、戦後の昭和という時代を生きた画家の一生をたどることができる。

JR東海の財団から支援を受けて、家も庭もよく手入れされている。

蓬春の友人の建築家によるこの家は、和の様式でありながら機能的で美しい。

友人を招いて会食することも多かったらしい。

映画監督の小津安二郎とも交流があった山口画伯。

ということはここに小津も来ていたのだろうか。

部屋や庭を見て回りながら、映画のシーンや子どもの頃の記憶が浮かんでは消えていった。

蓬春記念館の庭