先週は娘の誕生日で博多駅のレストランを予約していました。家族全員の予定を合わせるのは難しく、やっと決めることができたのが11日土曜日の昼。その日は午前に歯科の予約があったが大丈夫だろうと思っていました。しかし治療は予想以上に時間がかかったうえに「3時間は食事をとらないように」と言われたのです。そのときになって思い出しました。前回の説明を。歯科医の表情から読み取ることができました。「だからあれほど言ったのに」

「だからあれほど言ったのに」内田樹著
事象を分かりやすく説明するのはいいです。しかし複雑な問題を単純化してしまってはいけません。困ったことに今の日本では複雑な問題を単純化して語る人が「賢い人」としてもてはやされる傾向があります。
そして何が起きているかというと「その問題の答えはそれだったのか」と思考を停止させてしまった人が多くなっています。その方が楽だからですね。
言い換えると、知性の低下、考える力の衰えでしょうか。内田先生の指摘通り「大人」が消えている状態です。
学校で子どもたちに議論を教えるときに気を付けていることは、お互いの意見を尊重することです。AかBかを決めなくてはいけないときも、すぐに多数決としないようにしています。そのように考えた理由や事例を出させます。少数意見を尊重することを教えます。お互いに歩み寄ることはできないのか。落としどころを探らせます。この子たちが成人となる10年後の日本には「大人」が増えているといいのですが。
