退職しない教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ

「だけど何かが起きている そしてあんたにはわからない

そうだろ? ミスター・ジョーンズ」 (「やせっぽちのバラッド」ボブ・ディラン

 

3月の修了式の後から体調を崩した。咳、発熱、倦怠感。病院へ行って検査してもらったら、「風邪だと思います。働きすぎではないですか?ゆっくり休まないとよくなりませんよ。」と言われた。全くおっしゃる通り、休まないとよくなりません。

 

熱があってぼんやりした頭で強烈なドラマを見た。NHK土曜ドラマ地震のあとで」。村上春樹の連作短編を原作にした「地震のあと」の4つの物語。映画「ドライブ・マイ・カー」の大江崇允が脚本、山本晃久がプロデュース、井上剛が演出。村上春樹の独特の空気が再現されていたので引き込まれた。

 

突然の災害やテロなどになどによって私たちの世界は一瞬にして大きく変わる。人の心も不安定。一つの小さなことが気になっていた。それが大きくなって気づけば闇に飲み込まれている。毎日一緒に暮らしている人と分かり合えていると信じている。しかし、本当はどこまでお互いに理解し合えているのか。ほんとうの自分の心はわからない。他人の心はもっと不可解。とりあえず、時計仕掛けのステップで踊り続けるしかないでしょう。

 

「だから足を停めちゃいけない。どれだけ馬鹿馬鹿しく思えても、そんなこと気にしちゃいけない。きちんとステップを踏んで踊り続けるんだよ。そして固まってしまったものを少しずつでもいいからほぐしていくんだよ。まだ手遅れになっていないものもあるはずだ。使えるものは全部使うんだよ。ベストを尽くすんだよ。」

(「ダンス・ダンス・ダンス村上春樹

自宅の窓から 2025年4月4日