理科室の前を通ったらこんな言葉があった。
「人生で変えることができるのは自分と未来だけ」
野口英世の言葉らしい。人は自分よりも他人を変えたいと思うし、未来より過去を変えたいと願ってしまうからね。自分なら変えられるし、未来も変わるのに、そっちにはいかない。理科委員会の子が書いたのだろう。几帳面な字を見ていると、何だか小学生から諭されているような気になった。
この前見た是枝裕和監督の短編映画「ラストシーン」にも似たようなセリフがあったなあ。
「過去は変えられないの。変えられるのは未来だけ」
過去に自分がしたことについて考えることはありませんか? わたしはよくあります。あのときにこうしておけばよかったのに。そうすれば今ごろは…。結局人生は選択の連続。何かを得ると別の何かを失う。でも、もう一つの人生を想像してみるのも楽しいかもしれない。ポールオースターの長編小説「4321」もそんな発想から生まれたのでしょうか。
この映画からの収穫をもう一つ。Vaundyの「まじで、サヨナラべぃべぃ」に驚いた。「はっぴえんど」みたいな曲を作ってみたそうです。ありがとう、Vaundyさん。守備範囲が広いですね。こんな歌ならわたしもわかります。
音楽といえば、くるりの「ばらの花」が流れるドライブのシーンがありました。是枝監督、うまいなあ。名シーンです。普通のこと、日常のありふれた出来事こそが美しい。それを大事にすればいいだけのこと。自分がそうだったかもしれない人生を思うのもいいけど…。
