「チョコレートのにおいがする…」
中休みが終わり、子どもたちが教室へ戻ってきたときのことです。
クラスでいちばん小さな女の子が、ぽつりとつぶやきました。
私は、その言葉に気づかないふりをしました。
コーヒーと一緒にチョコを流し込み、そのあと念入りにうがいまでしたのに。
それでも気づくとは、子どもの嗅覚は本当に恐ろしい。
子どもたちは、大人とはまったく違う世界を生きていると感じる瞬間があります。
匂いを手がかりに何かを特定する力は驚異的で、落とし物のハンカチやシャツの持ち主を当てることなど朝飯前。
少し鼻を近づけただけで、「これは○○さんのです」と言い当てます。
衣類だけではありません。
なんと、定規の持ち主を当てた子までいました。
子どもたちの感覚の鋭さには、いつも驚かされます。
