退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

日台万華鏡

来年度から働く学校は決まっていました。

しかし、勤務校へ挨拶に行って打ち合わせまでしていたのに変わりました。

教育委員会も教員不足の中、人員確保に大変なことは分かっているので文句は言えません。

この4月から再任用8年目です。

小学校の外国語専科を任せてもらいました。

デジタル教科書の特性を生かした授業づくりにチャレンジします。

 

台湾と日本のあいだで考えた

「日台万華鏡 台湾と日本のあいだで考えた」(栖木ひかり著 書肆侃侃房)を読みました。

馬祖(マーヅ―)は台湾の北西にある国境の島。1949年に蒋介石の国民党が毛沢東率いる共産党に敗北して以来、この馬祖と金門島が最前線となりました。ここには多くの軍事施設が作られてきましたが、兵士たちのトーチカ用のトンネルづくりや石炭などの資源をまかなうための炭鉱開発は過酷を極めたようです。私は硫黄島の兵士たちを思い出しました。

1987年に台湾の戒厳令が解除され、1994年からはこの馬祖に観光客も訪れるようになり、2022年からはアート・ビエンナーレが開催されています。この馬祖のアート・ビエンナーレは軍事遺跡の中のアートプロジェクトです。もともと馬祖では集落の景観保存やコミュニティの文化資源の保存といった文化運動がありました。私が望んでいる新しい観光の形がここにありそうです。次の台湾旅行の目的地が決まりました。地震からの復興を観光で応援します。