退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

旅行

どこで食べるか誰と食べるか

機張(キジャン)2024年12月 機張(キジャン)で蟹を食べました。ここは釜山近郊の蟹で有名なところです。前は車で行きましたが、今回は鉄道にしました。私が泊まったホテルがある西面(ソミョン) からKORAIL東海線釜田(プジョン)駅までは徒歩20分くらい。途中…

レコードプレーヤーのあるホテル

12月10日は人権学習参観と懇談会でした。1年生は道徳「はしのうえのおおかみ」の授業です。自分の子どもくらいの保護者の前で、孫のような子どもたちを相手に役割演技をしました。授業が終わってホッとしていると、いつもは無口なKくんが「今日の道徳は…

ロックスターが愛した古い寺

正伝寺 京都 2024年11月 京都の正伝寺を訪れました。 街の中から離れたこの禅寺に人の姿はまばらで風に吹かれる落ち葉の音だけが響いています。 この寺は鎌倉時代に造営され、元寇の際には禅師の降伏祈願が捧げられました。 ここに「獅子の児渡し庭園」があ…

安部さんとプーチンとフェラーリ

唐戸市場 2024年10月5日 山口へ行きました。 1日目は関門海峡を眺めながら寿司を食べて、早めに宿へ向かいました。 大谷山荘は2016年に安部さんとプーチンが語り合った宿です。 さすが高級旅館、対応も館内の様子もすべてに隙がない。 夕食後にロビー横のカ…

台北から十份へ

台北から1時間ほど列車に乗って十份という街へ行きました。 ここは願い事をランタンに書いて空へ飛ばすことができます。 ランタンを飛ばす場所は列車の線路の上です。日本では考えられませんね。 ランタンには家族それぞれが願い事を書きました。 長女はやっ…

台北の詩生活

台北にある詩生活という本屋さんへ行きました。 ここは香港からきた魚さんが経営している詩の専門店です。 台湾の現代詩を中心として世界中の詩集や詩に関する雑貨が販売されています。 魚さんからは台湾の本屋事情について教えてもらいました。 台湾も日本…

あなたにとって天国とは?

平泉 2024年7月 2泊3日の岩手旅行。初日は花巻空港近くの宮沢賢治記念館、翌日は平泉、最後は岩手県立美術館を訪ねました。 平泉の中尊寺金色堂は平安時代後期に藤原清衡が建立したもの。内部に並ぶ仏像だけでなく柱、床、天井などお堂全体が黄金に輝いてい…

三島由紀夫と遠藤周作

遠藤周作文学館 連休は長崎の遠藤周作文学館へ。 読書会の友人が「深い河」について何度も熱心に語っていた。 長崎市内からバスに乗って約1時間。 海に面した最高の場所。 美しい夕日を見ることもできる。 裏切った人間にも救いはあるのだろうか。 神の沈黙…

日台万華鏡

来年度から働く学校は決まっていました。 しかし、勤務校へ挨拶に行って打ち合わせまでしていたのに変わりました。 教育委員会も教員不足の中、人員確保に大変なことは分かっているので文句は言えません。 この4月から再任用8年目です。 小学校の外国語専科…

釜山の交番で「聞く力」について考えた

釜山の交番にあった聞くポーズの警察官の大きな写真。日本ではまず見かけない。写真を見ながらS校長先生から以前に聞いたことを思い出した。韓国の警察官はとても親切で優しいらしい。市民はそれを警察に求めているし、警察も要望に応えているという。 これ…

釜山で地下鉄の運賃について考えた

1泊2日で釜山へ行きました。今回は元同僚の教員たちと一緒です。いつものように釜山のS元校長先生に案内をお願いしました。いつもと違うのは移動にすべて公共交通機関を使うこと。前回、地下鉄やバスに乗ってみると日本との違いを多く発見できて面白かったの…

奈良と三島由紀夫

奈良へ行きました。三島由紀夫の「豊饒の海」の月修寺のモデルとされる圓照寺に行きたいと思っていたのですが、奈良に向かう途中の新幹線で調べると、通常は非公開で一般拝観は不可とのこと。第一の目的地が消えました。 奈良駅に着いて、最初に向かったのは…

漱石はアンリ・ルソーだった

久留米市美術館で「芥川龍之介と美の世界 二人の先達 夏目漱石、菅虎雄」を見た。 菅さんは二人と交流があった教育者、書の名人で夏目と芥川のいくつかの著書の題字を書いている。 芥川と漱石のたくさんの手紙を読んだ。 昔の人は驚くほど多くの手紙を書いて…

竹内まりやから小泉八雲へ

信じられない速さで 時は過ぎ去ると 知ってしまったら どんな小さなことも 覚えていたいと 心が言ったよ 「人生の扉」竹内まりや 竹野屋 出雲に行ってきました。竹内まりやの実家の旅館が出雲にあると聞いたことがあったので、宿はそこにしました。竹野屋は…

坂本龍一が遺した音

昨日はテントセンブックスの読書イベント。 13人もの参加者で店が満員になりました。 終了後にある女性から声をかけられたら、実は昔の同僚の娘さんだとのこと。 小学校教員をしているそうで、驚きました。 今日は東図書館のビブリオバトルに参加。 プロのア…

浪のしたにも都のさぶらふぞ

山口への短い旅行でした。 途中で寄り道して北九州市立美術館の白髪一雄を拝見。熱い! 宿に着いたらJBLパラゴンでジャズを聴かせてもらいました。こういうスピーカーが家にあればいいなあ。でも狭いマンションでは無理ですね。 翌日はYCAM(山口情報芸術セ…

葉山 2023年春

退職して7年目の春。今年度もフルタイムで働くことになった。6名の1年次教員の支援をする。 4名は講師経験あり、2名は3月に大学を卒業したばかり。1年後に「教師になってよかった」と思える研修にしたい。 神奈川県立近代美術館から見える葉山の海 旅行2日…

横浜 2023年春

海の見えるカフェ 横浜2023年3月 横浜1日目は中華街と山下公園の花見。 YOKOHAMA AIR CABINにも乗った。街中から海までをつなぐロープウェイですね。 レストランで夕食を済ませた時間だったので、美しい夜景を見ることができました。 ここの巨大な観覧車は花…

長く続くジャズ喫茶の秘密

昨日は元同僚のMくんとテントセンブックスに行きました。この前会ったときにこの店の話をしたら「ぜひ行ってみたい」ということで早速案内しました。Mくんは教員ですが現在は休職して大学院へ通っています。この小さな個性的な本屋が気に入ったようです。 昨…

宮島への旅

あけましておめでとうございます。 年末は宮島へ行きました。驚くほどたくさんの観光客。英語や中国語だけでなく、ロシア語やスペイン語(たぶん)も聞こえてきました。インバウンド復活は進んでいるようです。 広島駅のお好み焼き店で順番を待っていたらす…

釜山市立美術館

釜山旅行2日目は釜山市立美術館。 サムソン2代目会長Lee Kun-hee氏のコレクションが公開中でした。 展示作品のほとんどが1920年代から現代までの韓国作家の作品。 韓国の現代絵画は福岡のアジア美術館で何度も見ていますが、今回はより多様な韓国美術界の歴…

サムルノリを知っていますか?

クイーンビートルから見た釜山港 3年ぶりの釜山。もう10年以上の交流があるS校長先生との再会も楽しみです。 今回の1日目は韓国伝統音楽のコンサート。韓国は伝統音楽をとても大事にします。小学校を訪問したときは、音楽室にある伝統音楽楽器の充実に驚きま…

個人美術館の愉しみ「かみや美術館」

初めての愛知。 福岡なら少し車で走れば山ですが、ここでは山が遠くで見えないほど広い平野が広がっています。 列車が街の中心部から離れると田畑が続いている。 そうか、これが『とよた』! 「かみや美術館」は、愛知県半田市にある個人美術館です。 児島善…

光と陰のアンソロジー  つなぎ美術館

3回目の「つなぎ美術館」。 前回は福岡から新幹線とローカル線を乗り継いで行きました。 「肥薩おれんじ鉄道」という小さな電車はジブリ映画のようでした。 今回はプリウスで約3時間のドライブ。 前回はたどり着けなかった野外作品も観ることができました。 …

ジョン・レノン、三島、風立ちぬ

万平ホテル 客室 1970年代、ジョンは毎年のように万平ホテルで夏を過ごしていました。 音楽活動は休業して育児に専念していました。 「ジョンは軽井沢にいるらしいよ」と聞いて、大学生だった私は「早く次のアルバムを作ってくれよ」としびれを切らしていま…

大阪の博物館に行ったら村上春樹を思い出したこと

「俺は黙って古墳を眺め、水面を渡る風に耳を澄ませた。その時に俺が感じた気持ちはね、とても言葉じゃ言えない。いや、気持ちなんてものじゃないね。まるですっぽりと包みこまれちまうような感覚さ。つまりね、蝉や蛙や蜘蛛や風、みんなが一体になって宇宙…

「なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?」岡崎大輔著

先日、新聞で元福岡市こども総合センター所長の藤林さんのインタビューを読みました。 「サッカーでいうと、児相はゴールキーパー。本当はみんなで守っているはずなのに、失点すると、『何してるんや』と言われ続ける」 子どもの虐待死の事件では、いつも児…

「撤退論 歴史のパラダイム転換にむけて」内田樹編 晶文社

福岡アジア美術館のカフェに行きました。 ここが気に入っている一番の理由は人が少ないということです。 8つのテーブル席がありますが、今日もほとんど貸し切り状態でした。 BGMの不思議なアジア音楽も素敵です。 ここで美術に関する本を読んだり、それをノ…

映画「アメリカン・ユートピア」(スパイク・リー監督 2020年)

先週、訪問した学校ではプール掃除が行われていました。 コロナの影響で2年間、水泳指導がなかったので、汚れがひどくて大変です。 さて、今日は映画の紹介です。 映画「アメリカン・ユートピア」(スパイク・リー監督 2020年) トーキング・ヘッズのアルバ…

「人生百年の教養」 亀山郁夫著 講談社現代新書

昨日は大濠公園のカフェで妻とブランチ。漕ぎ手男性の不慣れから迷走するボートにツッコミを入れながら、おいしいコーヒーをいただきました。今日は母の日。89歳になる母と過ごす予定です。 「人生百年の教養」亀山郁夫著 講談社現代新書 著者はロシア文学者…