退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

奈良と三島由紀夫

奈良へ行きました。三島由紀夫の「豊饒の海」の月修寺のモデルとされる圓照寺に行きたいと思っていたのですが、奈良に向かう途中の新幹線で調べると、通常は非公開で一般拝観は不可とのこと。第一の目的地が消えました。

奈良駅に着いて、最初に向かったのは二月堂。大仏がある東大寺のすぐ裏にある静かな場所です。緩やかな石段の脇の石灯篭は苔に覆われていました。さっきまでは落ち着かない子どものようだった鹿たちもここでは穏やかに遠くを見つめています。二月堂からは奈良の町全体を見渡すことができました。冬の終わりの冷たい雨に濡れた古都。三島はここで何を考えたのでしょうか。

奈良 二月堂

夕食はレストランPOOL。商店街にある居心地のいいレストランです。アンティーク調のインテリアが落ち着きます。料理もうまい。店の方からお薦めの寺を聞いたので翌日はそこに行くことに決めました。

薬師寺には日本で最古最大の十二神将立像(塑像・国宝)がありました。十二の神将立像は、干支で自分の神様が分かります。私の神様の顔はいつも不機嫌な我が娘にそっくりではないですか。神様の前のろうそくに火をともして娘の心の平穏を願ったのでした。