連休は長崎の遠藤周作文学館へ。
読書会の友人が「深い河」について何度も熱心に語っていた。
長崎市内からバスに乗って約1時間。
海に面した最高の場所。
美しい夕日を見ることもできる。
裏切った人間にも救いはあるのだろうか。
神の沈黙について考えた。
文学館で見た遠藤の日記には三島自決に大きな衝撃を受けた記述があった。
遠藤は三島最後の作品「豊饒の海」から次の小説の着想を得ている。
三島が遠藤周作にも影響を与えていたことは意外だった。
目立つことが好きで変わったことをしては人を驚かせていた三島だが、徹底して真面目で勤勉な人物だったことも間違いない。
映画『ゴジラ-1.0』を観た後には三島のことを考えてしまった。
神木隆之介演じる敷島は三島だ。
「なぜ自分だけ生き残ってしまったのだろう」
どんな成功も名声も消すことのできない心の傷がある。
平野啓一郎氏の的確な分析に感謝。
もう一度、三島由紀夫を読まなくては。