依然としてウクライナから目が離せない状況が続いています。
なぜこのような戦争が起きたのでしょう。
どうして終結できないのでしょう。
私はそんなことを考えながらこの物語を読み始めました。
第2次世界大戦におけるソ連とナチスドイツとの戦いは歴史上最も熾烈でした。
この戦いにおけるソ連側の死者は約2700万人と言われています。
これは独ソ戦に参加したある少女狙撃兵を描いた作品です。
「戦争は女の顔をしていない」(アレクシエーヴィチ著)の女性兵士の告白が見事な物語へと昇華しています。
特に物語後半の緊迫感、描写の鮮やかさには驚きました。
深い余韻を残すエンディングも秀逸。
今、ぜひ読むべき小説だと思います。