退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

語学の天才まで一億光年

雷山 千如寺

今日は、雷山の千如寺で紅葉を楽しんだ後、糸島茶房でランチをいただきました。

糸島茶房

「語学の天才まで一億光年」高野秀行

 

言葉とは何でしょう。人は言葉で思考します。言葉は伝達の機能もあります。それだけではなく、言葉は文化そのものです。だから異なる言語を比較すると文化の違いを知ることができます。言語とは何かを楽しく読みたい。だから私はこの本を読みました。

 

この本の筆者の高野さんは探検家。アフリカ、南米、東南アジアなどの秘境と呼ばれる地域へ行くことが誰よりも好きな人です。行く前には必ずその地域の言語を学習します。今までに学習した言語の数は25以上。その中には辞書さえない言語もあります。それどころかそもそも文字を持たない言語さえあるのです。

 

私は基本的に不便なところには行きたくない。危険なところも遠慮したい。しかし、誰も行ったことのないところの話は聞きたい。面白いに決まっているから。この本には驚きのエピソードが満載です。

 

インドでは、お金もパスポートもすべて盗られてしまいます。しかしそんなピンチの時こそ、必死で伝えることがあるので、語学の力は伸びます。アフリカでは、現地の言葉を話すと驚かれて、すぐに親しくなれる体験をします。このように語学の扉が開かれる快感は高野さんを夢中にさせます。これは人が感じる最上の喜びの一つに違いないですね。

 

「幻獣ムベンベを追え」「謎の独立国家ソマリランド」「幻のアフリカ納豆を追え!」「世界の辺境とハードボイルド室町時代」。一体何だこれは?高野さんの探検エピソードがもっと聞きたくなりました。