退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

愛にイナズマ

先週は約30年前の教え子たちとの飲み会でした。みんなもう40代半ば。このクラスはとても仲が良く、今でも半数以上のメンバーが連絡を取り合って。時々集まっています。やんちゃだったYくんは数年前から焼き鳥屋をしていたのですが、お客が少ないようで心配してました。今は、起業した会社が成功したFくんの紹介で始めた定食屋が順調だそうです。同じクラスのつながりで助け合って生きていく仲間たち。元担任として嬉しい限りです。

 

映画「愛にイナズマ」

舟を編む」「月」の石井裕也監督の作品。期待通りの力作でした。私は普通のハッピーエンドではない映画を観たいと思っています。予想外の展開を期待しています。つまり、こんな映画は見たことない、という驚きを求めているのです。そんな人はきっとこの映画が好きだと思います。

人と人の関係は難しいものです。言わなくてはいけないことがどうしても言えなかったり、言わなくてもいいことをつい言ってしまったり。空気を読めない人がいたり、空気を読みすぎて身動きとれなくなっていたり。空気は読んでいますよ。でも、私は従いません。それもいいではないですか。今の世の中、空気を読んで黙ってしまう人間ばかり。

映画は虚構の世界。だけど現実の世界では見ることができない真実を目撃することもあります。この映画で壊れかけた家族が再生する様子を見て私は少し泣いた。