退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

映画「PERFECT DAYS」

好きな小説は数ページ読んだらわかります。「ああ、これはいい…。」同じように好きな映画は少し見たら分かります。「文体」と「リズム」。無口な主人公の心の風景は映像に重ねられた音楽を通して伝わってきます。

「朝日のあたる家」アニマルズ、「ペイル・ブルー・アイズ」ベルベット・アンダーグラウンド、「ドック・オブ・ベイ」オーティス・レディング、「レドンド・ビーチ」パティ・スミス、「スリーピイ・シティ」ザ・ローリング・ストーンズ、「青い魚」金延幸子、「パーフェクト・デイ」ルー・リード、「サニー・アフタヌーンキンクス、「ブラウン・アイド・ガール」ヴァン・モリソン、「フィーリング・グッド」ニーナ・シモン。この選曲には完全に打ちのめされました。

 

いつも静かに笑っている人になれるでしょうか。宮沢賢治のように。

日課はテレビ体操、ラジオ「まいにちハングル講座」。

学校に着いたら担当する1年次教員のクラスの様子を見て回り、職員室に戻ったらその日に見る授業の予習。授業後は、職員室で資料作成。放課後は授業者と面談して良かったところと改善点を伝える。ときどきは悩みや不安を聴くカウンセリング。

毎日同じことの繰り返し。

高校のときに年下のガールフレンドからもらった手紙を思い出します。

「もっと自信を持って生きてください」

ゆかりさん、元気ですか?今もまだ自信は持てないけれど楽しく生きています。

映画「PERFECT DAYS」で役所広司が演じた平山。仕事に出るときに決まって空を見上げてほほえむ平山の向こう側に賢治の顔が浮かんだ。こんな映画が見たかった。