退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

坂本龍一が遺した音

昨日はテントセンブックスの読書イベント。

13人もの参加者で店が満員になりました。

終了後にある女性から声をかけられたら、実は昔の同僚の娘さんだとのこと。

小学校教員をしているそうで、驚きました。

今日は東図書館のビブリオバトルに参加。

プロのアナウンサーのように話す方や、練習の成果が感じられる大学生、紫式部について語るご年配の男性など、世代も選書も多様で楽しかったです。

坂本龍一の《Forest Symphony》

坂本龍一が遺した音

宮崎駿監督は「アニメで一番大切なものは『音』です」と言った。

「絵は作れるけれど音はつくれない」だから音を採録しにヨーロッパまで行くことだってあるという。

私は映画「風立ちぬ」を思い出した。

自分がよく知っているわけでもない昭和のはじめの風景の美しさが、強烈に胸に迫ってきたのは、そこに監督の音へのこだわりがあったからかもしれない。

 

先日、山口市の常栄寺へ行って、坂本龍一の《Forest Symphony》を体験した。

これは、坂本さんがつくった音を聴きながら常栄寺の庭を眺めるというインスタレーション作品。

音楽というよりも音のように感じられる。

誰かが庭の玉砂利を踏む音や、風に揺れる木のざわめきとも溶け合う音。

自分がまだ存在しない過去、畳に座って庭を見ている現在、自分が消えうせた未来。

音を聴きながら、長い長い時間の流れを感じた。

常栄寺 山口市