退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

英語嫌いをつくらない

小学生対象に英語を学ばせるときに一番配慮することは何でしょう。「話していることが全然わからなくて嫌だった」「何て言ったらいいのか分からなくて困った」「英語で話すことがいやでたまらなかった」そんな思いが重なると、「もう英語は嫌いだ」だとなってしまいます。小学校低学年であれば、小学校4年間(2020年~)、中学校3年間、高校3年間と、これから10年以上続く英語授業が苦痛の時間となってしまいます。それは何としても避けなくてはなりません。英語を嫌いにさせないこと。英語に興味をもたせること、英語って楽しいなと感じさせることを何よりも大事にしたいのです。

学習を始める前には次のようなことを伝えます。「先生はみんなに説明するときに英語をどんどん使います。それはみんなに英語をたくさん聞いてほしいからです。英語の学習で大事なことは『何を言っているのだろう』と推測すること、考えることです。先生が英語を使うときにはなるべくジェスチャーやヒントを付け加えるので、しっかり聞いてね」このように推測しながら聴くことの大切さを教えています。

英語を発音させるときには、正しい発音を教えます。冠詞や複数形も正確に教えます。しかし、子どもが間違えていたとき、それを執拗に訂正し、やり直しさせることは意識的に控えています。訂正をさっと示して、次に進むように心がけているのです。英語を通して友だちとふれあい、うれしくなったり、楽しくなったりする経験をたくさん重ねることで英語学習を好きになってほしいと思っています。