退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

映画「ワンダー 君は太陽」

映画「ワンダー 君は太陽

小学校の図書室で原作を見かけて手に取ったのだが、書き出しからすごく引き付けられた。
「差別はいけない」「みんな仲良くしよう」というだけの話ではないと感じた。
差別に負けないで強く生きる男の子の物語。ではあるが、きれいごとで終わらせていない。主人公は本当につらい目に合う。
家族や友達など、周りの人物を丁寧に描いているところもいい。みんな悩みを抱え、苦しんでいる。見ている観客も一緒に「人間」について考え、自分を振り返り、共感も覚える。そして最後、明るいユーモアで困難を乗り越えた主人公と喜びを共にすることができる。
世の中、いい奴ばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない。差別、分断、非寛容について考え続けたい。