退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

対話力の第一歩は「続けること」

教師が子どもたちに一方的に説明するだけの授業ではなく、子どもたちが自ら学ぶスタイルの授業への転換が求められています。
子どもたちが主体となって学ぶための基礎となるのが「対話」です。
日々の授業の中に対話を取り入れるにはどうすればいいのでしょう。
私が今までに教室の対話を観察して気づいたことは、対話がすぐに終わってしまうことです。
課題は「対話が続かないこと」です。
対話ができるようになることの最初のステップは、続けること、途切れないようにすることです。
そのためには、自分が質問して相手が答えたことに、更に質問を続けることができなくてはいけません。
話題についていくつか質問を考えておけばよい準備になります。
相手の回答に応じてその場で新たに質問を考え出すことも必要です。
相手が答えた内容をリピートして確認したり、共感したりすることも大切です。
それができるようになれば、相手の言葉を自分の考えの中に組み込んだり、言い換えたりすることもできます。
教師が例を示したり、子どもたちの良い対話をほめたりしながら、対話の力を伸ばしてあげましょう。

参考文献「『繰り返し』で子どもを育てる 国語科基礎力トレーニング」土居正博著 東洋館出版社  「読む・書く・話すを極める 大人の言語スキル大全」齋藤孝著 KADOKAWA