退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

6年生外国語活動 We can! 2  Unit9 (その4)評価

第16回全国小学校英語教育実践研究大会山梨大会で6年生の授業を見ました。
単元名 Junior High School Life 保護者に伝えよう!中学校にむけての自分の思い!!
本時の目標 他者に配慮しながら、中学校生活で自分が入りたい部活動や楽しみな学校行事、学習等について、その理由をスピーチする。

この授業では評価のルーブリック(教師の見取り)が設定されていました。
以下はそのA(目標に十分達している)の部分です。
・中心表現(I want to ~)を使うことができる(表現)
・友だちの発表に感想を言ったり質問したりできる(表現)
・その日のテーマ(部活・学校生活・学校行事等の中学生に向けての話題)について話し、質問に答えている(内容)
・相手の様子に応じて声の大きさを調整しながら話すことができる(声の大きさ)
・顔を上げて、ジェスチャーをつけながら話すことができる(声の大きさ)
・相手の様子に応じて調整して話している(スピード)

今、授業を振り返って、「自分だったらどれくらいできただろうか?」と考えました。
このような評価を実施することは十分に可能だと思います。
方法としては、毎回数名ずつを重点的に評価していくことです。
まず、目を向けなければならないのは中間層の子どもたち。
目立って活躍する子は評価しやすい。
又、英語を苦手と感じている子には毎回継続した支援をもともと心がけているので、見落としにくいのです。
英語が苦手ではないが、積極的に活動ができていない子を意識して見るようにします。

今日の授業で重点的に評価すると選んでいた数名について、ペアやグループ活動のときに様子を見てメモを取ります。
評価項目と照らし合わせて、できていることを具体的に記録します。
授業のまとめでは、そのメモをもとにその子のよさをみんなに伝えます。
「○○さんは『国語と算数のどちらが好きですか』という質問に『国語の方が好きです。本が好きだからです』と答えていました。理由まで言っているところがいいですね」
このような教師からのコメントがあれば、その子の達成感や意欲を高めることができると同時にその学びのよさを学級全体に広げることができます。
そして、このように毎回重点的に見る子を変えながら記録していけば、全員を見落とすことなく評価し励ますことができるのです。

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ホノルル 2018年8月