先日、新聞で元福岡市こども総合センター所長の藤林さんのインタビューを読みました。
「サッカーでいうと、児相はゴールキーパー。本当はみんなで守っているはずなのに、失点すると、『何してるんや』と言われ続ける」
子どもの虐待死の事件では、いつも児相の対応が問題視されますが、同じチームにいながらキーパーを責めているようなものですね。
「なぜ、世界のエリートはどんなに忙しくても美術館に行くのか?」岡崎大輔著
この本では、以下のような「アート作品を鑑賞するときの8つの視点」が紹介されています。
初級編 ①直観を言葉にする。(頭に浮かんだことを口に出してみる)
②区切って見る(対比する。焦点を合わせる場所を変えてみる)
③要素を組み合わせる(取り出した要素同士を掛け合わせて考える)
中級編 ①「立場」を変えてみる(自分以外の人に視点を移す)
②連想する(「思い起こされること」を言葉にする)
③抽象化する(具体的な要素から、想像を発展させる)
上級編 ①喩える(置き換える 作品に意味づけしていく)
②「自分のモノの見方」を疑う(「自分の考え」を自分自身で問い直す)
これらは小学校の図工の鑑賞で使えそうです。
すでに授業で使っている先生もいることでしょう。
「『立場』を変えてみる」など、よい発問になるだろうと思いました。
男の子は女の子の視点で考えさせたり、「外国の人だったらどう見るだろう?」と問いかけたりできます。
などなど考え始めると、国語の「読むこと」にも適用できるし、社会科や道徳など様々な可能性が浮かんできました。
子どもたちに「友だちと感想を交流するのが面白かった」「考えることは楽しい」などの反応が生まれることも期待できます。
美術館は大好きなので、次回からこれらを頭に置いて鑑賞することにします。
鑑賞後の同行者との感想交流も今までとは違うものになりそうです。