昨日は箱崎のブックスキューブリックのイベントに行きました。
イベント後の懇親会では、モトムラタツヒコさんやキューブリック店主の大井実さんとお話できました。
本や音楽、映画を通して自分を語り、相手を知る。読書は人生を豊かにすると確認できました。
「なぜ豊岡は世界に注目されるのか」中貝宗治著
今のまま人口が減少して、都市への集中が続けば地方は衰退していきます。
そんな問題意識から、この流れを変えて何とかしたい、と考える人も増えています。
この本の著者である中貝さんは、兵庫県豊岡市を環境、教育、福祉、ジェンダーの視点から変革を推進して世界からも注目される都市へと導きました。
目次
序章 「小さな世界都市」の萌芽
第1章 コウノトリも住めるまちを創る
第2章 受け継いできた大切なものを守り、育て、引き継ぐ
第3章 深さをもった演劇のまちづくり
第4章 ジェンダーギャップの解消
終章 これからのこと 子どもたちへ
豊岡市の「演劇のまちづくり」はどのようなものでしょう。
豊岡市は劇作家の平田オリザさんの支援を受けて豊岡演劇祭を成功させ、演劇・ダンスの実技を本格的に学ぶことのできる国公立初の大学を設立しました。
この取り組みは教育の場にも生かされます。
演劇を授業に取り入ることは、子どものコミュニケーション能力を高めることにつながり、演劇的手法は授業の改善にも生かされます。
私が以前勤めていた学校で、プロの劇団員たちによる演劇ワークショップが行われていたことを思い出しました。子どもたちは本当に楽しそうに夢中で活動していました。そして、それを見ていた私たち教師も多くのことを学ぶことができました。
この「演劇のまちづくり」は老人福祉にも生かす取り組みが試みられています。
例えば、認知症のため自分の持ち物が盗られたようだ、と訴える人に対して、「そんなことはない」と言いきかせるばかりではなく、「演技」して一緒に探すのです。探しながらいろんなことを聞いてあげるうちに心の不安を解消できるようになることもあるようです。よい取り組みだと思いませんか?
豊岡市内にある城崎温泉は「ロンリープラネット」のベスト温泉タウンナンバー1に選ばれています。私は城崎温泉を次に行ってみたい旅行先リストに加えました。