退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

春のうららの隅田川

今日参観した授業は3年生国語「春の楽しみ」。
「春の行事に興味をもち、それに関わる語句を書くことができる」が本時の目標です。
導入では「花」(武島羽衣)を読みました。
難しい言葉は説明を添えながら、先生の歌声も聴かせてもらいました。
子どもたちには馴染みの薄い古い詩ですが、日本語の美しさに気づくことができたようです。
その後「めあて」の提示、「『春』から思い浮かぶことばをさがそう」。
花見についてのイメージを膨らませてから、花見に関わりのある言葉をマッピングで書き出します。
クラスは落ち着いた雰囲気です。
子どもたちは集中して言葉を思い浮かべ、ノートに記入していました。

マッピングができたところでペア交流です。
「自分が書いていない言葉があったら書き加えましょう」と指示がありました。
ここでは「いくつ増えたのか後で聞きます」などの声かけで更に意欲は高まります。
ペア交流はこれからの授業では必ず取り入れたい学習形態です。
「体を向け合う、目を合わせる、反応する、笑顔で」などの「型」を教えるとともに、「相手から聞いた言葉の中から一番いいと思う言葉をひとつ選んでください。そして、その理由を相手に伝えましょう」などの伝え合う内容に関する具体的な指示を出すことが大事です。
よいペア交流ができるようになれば、思考力や表現力も高まり、深い学びが生まれます。

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台北 2019年5月