退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

授業アドバイザーが教える『授業改善』30の秘訣

一部の子どもだけでなく、全員が参加する交流はどうすれば生まれるのでしょう。
まずは、多様な考えが出るような発問を心がけることです。
答えの選択肢が多く、その理由や根拠がたくさん出るものを主要発問にすれば、話し合いは一問一答で終わることはありません。
次に気を付けることは、子どもの発言に対する評価を保留することです。
その考えが正しいのか間違っているのか、すぐに子どもに伝えません。
間違っている考えでも、「なるほど、○○さんはそう考えたのですね」と受容して、他の子に発言を続けさせます。
そして、正しい答えが出てきたときも、すぐに正解とは認めないで、「同じ考えの人はいますか?」と更に他の子に発言させます。
大事なことは、子どもたちに自分で気づかせることです。
このように進めることで、他の考えをよく聞き、考えをみんなで作り上げる子が育ちます。
間違っていた子も、友だちの意見を聞きながら、自分の考えを見直すことができます。
このような「聞き合い」が成立する授業において、子どもの思考力と表現力が高まります。

参考文献 「授業アドバイザーが教える『授業改善』30の秘訣」 大西貞憲著 明治図書

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台北 2018年7月