退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

6年生外国語活動 We can! 2  Unit9 (その3)

第16回全国小学校英語教育実践研究大会山梨大会で6年生の授業を見ました。
単元名 Junior High School Life 保護者に伝えよう!中学校にむけての自分の思い!!
本時の目標 他者に配慮しながら、中学校生活で自分が入りたい部活動や楽しみな学校行事、学習等について、その理由をスピーチする。

Let’s Chantの次はActivityです。
まず、担任とALTがモデルを見せます。
入りたい部活や楽しみな行事などについて伝えますが、あえて短くしています。
好きな理由、質問がないやりとりを見せて、「何が足りないのだろう」「どうしたらもっと良くなるのだろう」と考えさせます。

ここでWe can!「こんなことができるようになる」を確認します。
「楽しみにしていることと、その理由が言える」
「質問に答えられる」
「質問をしたり、感想を言ったりできる」

質問の型はホワイトボードにあります。
What club do you want to join?
What event do you want to enjoy?
Why do you like ( )?
Which do you like,( )or( )?
What( )do you like?

クラス全体を2グループに分けて、教室前方と後方に分かれて集まります。
聞き手の子どもたちは半円に椅子を並べて座っています。
その中央で順番に立って子どもの発表がありました。
発表するときは画用紙3枚を縦につないだものを見せながら伝えます。
上には部活動、中間には行事、下には決意やがんばることが英文で書いてありました。
上中下それぞれにカラフルな絵が付いています。

Hello. I am ○○.
What club do you want to join?
I want to join the baseball team.
I like baseball.
Do you like baseball?
(聞いている子のリアクション)

I want to enjoy the School Trip.
I want to go to Kyoto.
Do you know Kiyomizu-dera?
(聞いている子のリアクション)

I like studying. I am good at English.
So, I want to study hard.
Thank you.
(スピーチの後に発表者はAny question?やComment please.等、聞いている人に問いかけて、聴き手側もリアクションを返しながら反応したり、アドバイスしたりする)

吹奏楽部に入りたい子には、どんな音楽が好きなのか質問がありました。
野球部希望の子は、あこがれの選手のことを話していました。
ほとんどすべて英語だけで進めますが、剣道が好きな子が幕末や新選組について説明するときは、日本語で付け加えていました。
Do you like study? にはNo!というつぶやきがあって、笑ってしまいました。
このような本音を交えたやり取りが場を和ませます。
途中、一度活動を止めて、中間評価。
例を示して、質問の仕方によって交流が充実することを確認しました。
最後の振り返りでは、「○○さんは、ジェスチャーがあって分かりやすかったです」
「○○さんの絵が楽しくて笑ってしましました」など、子どもたちがお互いのやり取りのよさについて発表しました。
英語での会話を楽しく続けるためには、相手が話した内容への反応(リアクション)が大事です。
この授業では、教師がリアクションを見せることで、子どもたちもそれをまねして自然に反応ができるようになっていました。 

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山梨 2020年2月