退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

私がハーバードで学んだ 世界最高の「考える力」(廣津留すみれ著)

「発言する機会を増やすと考える力がおのずと増える」(廣津留すみれ)

今月、小学校英語の全国大会に参加して驚いたことは、授業後の協議会でも、実践提案の協議会でも、はじめのうちしばらく発言者がいなかったことです。
私は先輩教師から「会議で発言しないのはいないのと同じ。特に授業研究会では必ず発言しろ!」といつも言われていました。
しかし、今は引退の身の上、「若手の邪魔をするのはやめよう」と自粛しています。
だから、「何で手を挙げないんだ!」と心で叫んでいました。

この本を読んで思い出したのは、今回の大会で、「こんなに発言者がいないのなら自分が言おう」と脳みそを高速で回転させていたことです。
「この授業をもっとよくするにはどうすればよかったのだろう」と持っている知識や経験を総動員していました。
「それを伝えるには、どのような根拠を示すといいのだろう。どの事例だと伝わるのだろう」と。
若い教師の皆さん、次の研究協議会では、老人の私より先に挙手してください。
慣れないうちは、誰よりも先に発言することがコツです。
他の人が自分の考えを発表する前に。
他の話題で協議会が盛り上がる前に。

「まずは自分が壁を打ち破ることで、発言しやすい環境づくりをしてみませんか?」(廣津留すみれ)

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東京 2020年2月