退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

私たちは子どもに何ができるのか

今日は教育センターで会議の後、資料作成。
図書室でいい本を見つけました。

「私たちは子どもに何ができるのか 非認知能力を育み、格差に挑む」ポール・タフ
「逆境にある子供たちを手助けして困難な環境を乗り越えさせるのはむずかしい。たいていはひどく骨が折れる仕事を伴う。気が滅入ることも、気力を挫かれることも、腹立たしいこともあるかもしれない。しかしそれが個々の子供や家族の暮らしのなかだけでなく、私たちのコミュニティ、ひいては国全体に莫大な変化を生むことは、研究結果から明らかだ。その道のプロであることを選んだかどうかにかかわらず、私たちは全員にできる仕事である。研究者たちがしてきたように、もっとうまくできるはずだと、まずはしっかり認識すること。最初のステップはそれだけだ。」

非認知能力とは、ひとつのことに粘り強く取り組む力や、内発的に物事に取り組もうとする意欲などを指します。
それが認知能力(IQや学力など)よりも重要であること、よりよい人生を送る上で影響力が大きいことが述べられています。
これは、現在日本が取り組んでいる教育の改善と通じるところがあります。
著者は米国の方ですが、日本の算数の授業方法について、知識を詰め込むのではなく、考える力を育て、非認知能力を培うものとして紹介してあったのでうれしくなりました。

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