退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

心情を直接問わない

「心情を直接問わない
登場人物の心情を直接問わないことによる効用は、3つあります。
1つ目は学習意欲を高められるという点です。
2つ目は、叙述に即して考える力を身につけられるという点です。
3つ目は、新たな読みが生まれるという点です。叙述に即して自分の考えを持ち、活発に意見を交流する中で、それまで見えなかった作品の面白さを見いだすことができるのです。」国語教師のための読解ツール10&24の指導アイデア 高橋達哉 三浦 剛

こんな本を読みたかった。
国語の授業は気持ちを問うことが多いです。
「そのときの主人公の気持ちは?」と問い続ける教師。
それに答え続ける子どもたち。
その果てに教師も子どもも気持ちが悪くなる。
というジョークを研究会で何度も聞きました。
ではどうすればいいのかその理論と具体例がいっぱい紹介されています。

「国語の授業は難しい」
という教師の声をたくさん聞きます。
それはたとえば算数のように、その時間に身につけた方法を次の時間に生かすことができていないと感じるからです。
その疑問に対する答えもここにありました。
この方法で授業すれば、熱中した話し合いとなり、楽しく学びながら学力を高めることができそうです。

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ホーチミン市 2019年3月