退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

判断の保留  「道徳教育」2019年12月号

雑誌「道徳教育」12月号の特集は「対話的道徳授業」です。
対話が成立するためのポイント解説が大変参考になりました。
その中でも特に「判断の保留」に注目しました。

人の話を聞いているとき、「あっ、これは違う!」「このことに価値はない」と自分の「ものさし」にあてはめて、決めつけてしまうことはありませんか?
私は振り返ってみると「あるなあ」と思いました。
この傾向は子どもより大人の方が強いようです。
これでは、対話を通して新しいアイデアや新しい認識を創り出すことが大事であるのに、それができなくなります。

「創造的な対話」にしたいのであれば、意識的に「判断の保留」をしなくてはいけません。
相手の価値観を否定するのは、ある意味たやすい。
それに対して自分の価値観を批判的に検討することは難しいことですが、それにチャレンジすることが重要です。
記事を読みながら、授業のことだけでなく、自分自身の対話活動を振り返りました。

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イタリア 2019年10月