退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

3年理科 単元「じしゃくのふしぎをしらべよう」(5/8) 

3年生の授業を見ました。
理科 単元「じしゃくのふしぎをしらべよう」(5/8)
「じしゃくと鉄」
目標 磁石につけた鉄が、磁石のように鉄を引きつけることに興味・関心をもち、実験を進め、磁石の性質を理解すること

はじめに磁石の下にクリップが引き付けられてられている写真を提示します。
直接磁石についていないクリップまで引きつけられているのは何故なのか、と教師から問われると、「磁石の力が強いからです」「豆電球のときと似ています。力が通っていると思います」などの反応がありました。
「このクリップも磁石になっているの? なぜついたの?」と聞かれて、「磁石が力を一つのクリップに入れているから、その力が下のクリップまで持ち上げていると思います」と答えていました。
クリップが磁石になったと思う人、磁石になったと思わない人と、二つに意見が分かれました。
ここでめあて「鉄を磁石につけると、鉄は磁石になるか実験して調べよう」が提示されました。
磁石になると思う人11人、なると思わない人12人と拮抗しています。
「わたしは磁石になると思います。磁石にならないとつかないからです」
「磁石にはならないと思います。磁石を離すとつかないからです」などの発表がありました。
実験では磁石の下に小さい釘を2本縦につないでひきつけて、磁石を遠ざけてもくぎは引き付けられたままなのか調べました。
各自で実験を済ませてから結果を交流します。
「磁石を離しても釘はついたままでした。釘は磁石になっていました」
「磁石が離れても12秒間くっついていました」など、鉄を磁石につけるとその鉄も磁石になることを理解できました。

実験の方法についても考えさせることができるようになるといいと思います。
問題の提示の後、自分の予想を立てさせて、どうすればそれを確かめることができるのか、その方法を考えさせます。
できるだけここに時間をかけて、絵や図に表すことのよさも教えます。
タブレットでノートを写して、スクリーンに映して交流することもできます。
子どもたちがより主体的に学び、思考力や表現力が高まる授業を目指しましょう。

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山梨 2020年2月