退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

1年生国語「わけをはなそう」

昼食後に控室で休んでいると、学生サポーターが話しかけてきました。
大学4年生だそうです。
ボランティアの学習指導で教室に入っているけど、自分の役割がつかめずに困るときがある、という相談でした。
子どもたちとの接するときに注意すること、担任教師が望んでいることなどを話しました。
教師たちは忙しく、ゆっくり話す時間もとれないのでしょう。
ヒマなわたくしが役に立ってよかったです。

今日は、1年生国語「わけをはなそう」の授業を見ました。
「わたしは~です。どうしてかというと~だからです」という話し方の学習です。
論理的思考力の基礎にもなります。

導入では明るい表情の女の子の絵を提示しました。
「どんな気持ちなのかな?」と問いかけると、「うれしい気持ちです」「楽しい気持ちです」と答えていました。
「どんなときなのかな?」と聞くと、「いっぱい遊んだときです」とこたえます。
「何でこんな顔になったのだろう?」と理由を尋ねると、「朝顔の芽がでました」「テストで100点とったからです」「絵をほめてもらったからです」などの発表がありました。
発表の仕方や話の聞き方など、学習ルールの定着が進んでいました。

「ぼくはうれしいです。どうしてかというと、明日カープの服を着てくるからです」という発表がありました。
この子は、「カープの服を着てくること」を誰かに知ってほしかったと思います。
それを伝えることができてうれしかったに違いありません。
「話すこと聞くこと」の学習では、技能や型の評価が多くなってしまいがちです。
「知ってもらってうれしい」「伝わってよかった」「知らなかった。知ることができてよかった」「話し合いは楽しい」「話し合いがあってよかった」と子どもたちに感じさせることが大事です。
心と心の交流がある授業づくりを目指したいですね。

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ハノイ 2018年3月