退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

習慣化で「書く力」を伸ばす

3年生の道徳の授業を見ました。「はた・らく」という教材を読んで、「すすんではたらく」ことについて考えます。週末の5校時、しかも気温は25度を超えていました。そんな悪条件にもかかわらず、子どもたちが最後まで意欲的に学習に取り組んでいたので感心しました。

特に注目したのがワークシートの書き込みです。子どもたちは記入欄の最後の行まで書き込みができていました。その枠だけでは書き足りないので余白にまで書いている子さえいました。そして、教師から「そろそろ授業を終わります」の言葉の後には「もっと書きたかった…」というつぶやきが聞こえてきました。私たち教師は、子どもたちの学習意欲を高めるために苦心していますが、この学級は意欲を向上させることに成功していました。

子どもたちがたくさん書けるようになるための指導はどうしたらいいのでしょう。

まずは習慣化です。毎日書かせること、たくさん書かせること大事です。ワークシートに枠があるときは、必ず枠の最後の行まで書かせるようにします。それができるようにするために、書く枠の大きさを適切にして、一定の時間を確保してあげましょう。最後の行まで書くのが当たり前になれば、それに慣れてできるようになります。まずは質より量です。量が書けていれば認めてあげるようにします。その中で上手な書き方の工夫などを紹介すれば、それが広がって質も向上していきます。枠外まで書いている子や紙の裏まで書いている子をほめると、それもまねするようになります。書く力は、習慣化によって身につきます。歩くように息をするように、書くことが自然とできる子を育てたいですね。