退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

愛と絶望のコリア記

   今日は国語研究会の先輩K先生のコンサート。会場はアクロス福岡シンフォニーホールです。プログラムはヘンデルメサイア。喜びと悲しみ、光と影、ヘンデルの世界へ深く引き込まれました。ハレルヤ。

「愛と絶望のコリア記 地方記者が見つめ続けた韓国」藤井通彦著 海鳥社

この10年ほど毎年韓国に行ってます。釜山に住むS校長先生は私の最も親しい友人の一人です。S校長先生と話すのは、韓国と日本の文化の違いについて。驚くことや考えさせられることが多く、興味は尽きません。韓国についてもっと知りたい、という気持ちはずっと続いています。

この本の著者は韓国での勤務経験のある新聞記者。最近50年ほどの間の韓国の出来事がその背景とともに語られています。軍事政権を経て民主化を達成するまでの険しかった過程を読むと、社会や政治に対する成熟度が日本より高い理由が分かります。米国に対して主体的に自国の意見を伝えることができるのは、本来あるべき姿だと思い、つい日本の状況と比べてしまいます。

韓国の日本に対する複雑な感情の背景も知ることができました。これからまた何度も家族や友人たちと韓国を訪れると思います。行く前にはこの本をもう一度読み返すことにします。