退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

読み取りを「技」として次の学習につなぐ

今日は1年生の授業を見ました。
国語「どうぶつの赤ちゃん」

授業が始まる前に、一人の男の子が私に質問しました。
「先生、みんなが必ず2年生になれるとは決まっていないのですか?」
すぐにどんな話があっているのか分かりました。
「君は何か心配なことがあるのかな?」
「忘れ物が・・・」
「それは気を付けないといけないね。2年生になるまでにできるかな?」
「はい!」

学級は基本的な学習ルールの定着が進んでいました。音読、発表、聞き方、姿勢など、授業が整然と進むきまりがあり、意欲的に学習に取り組む子どもたちが育っていました。

「『たった7日』の『たった』をはずすと、どう違うと思いますか。どんな感じがしますか」と問いかけていました。「『7日』だけではよくわかりません。でも『たった7日』は短い間とわかります」「これだけしかない、という感じです」など、子どもたちはよく考えていました。言葉の意味と働きについて学ぶことができていました。このような「言葉をはずして読む」などを、読み取りの「技」として名前をつけておくと、次の国語の学習のときに、今度は自分で使えるようになります。
教科書からだけでは分からない面白い情報、新しい情報を付け加えることができるのが、説明文指導のいいところ。写真や絵など関連する情報も入手しやすいです。導入や次の予告のときに映像を見せながら提示すれば、子どもの意欲を高めることができます。読書や自然科学への関心も高まるでしょう。

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ハノイ 2018年3月