退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

高橋源一郎さんのラジオ番組に著者のみかこさんが出演していたのでこの本を知りました。
博多駅紀伊国屋書店で買ってきて、昨日あまりの面白さに一気読みです。
妻に本の感想を伝えていたら隣で聞いていた中二の娘がもう読み始めていました。

日本人の母である著者とイギリス人の夫、その息子が中学に入学してから起こる様々な出来事を描いています。
息子が進んだのは元底辺中学校。
予期しない出来事が次々に起こり、そのたびに驚き悩み考え続けます。
その中学校では、現在イギリスが直面している貧困、差別、分断などの課題がむき出しで迫ってきます。
それでもこのファンキーな家族は問題から逃げることなく格闘する姿が素敵です。
悲しい現実に怒るばかりでなく、時にはクールに笑い飛ばしながら前進します。
読者も一緒に泣いたり笑ったりしながら現代社会の問題について考えさせられるおすすめのノンフィクションです。

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ

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