ワクチンの予約がとれました。私は今64歳なので、対象にはならないと思っていたのですが、今年度中に65歳になる者は接種できるそうで、チケットが届きました。近所の病院でも受けることができると書いてあったので、いくつかの病院へ電話したのですが、「もう締め切りました」「うちはリストに載っていますが間違いです」「うちの病院に来たことがある人だけです」となかなか予約が取れません。次にスマートフォンから予約サイトに入ってみると、千早の「なみきスクエア」があったのですがここもいっぱい。中央体育館の7月に空きを見つけてやっととれました。「再任用の方は年休をとってください」と教頭先生から言われたので、休みを取って行ってきます。
ICT教育を成功させるためのヒント
デジタル教科書について、萩生田文科相は5月16日の会見で「24年度に完全移行する前提はない。当面は紙との併用も視野に、慎重な対応をしていきたい」と述べていました。
昨年、一人一台のタブレット端末配備が行われてから、教室の情報化はかなり進みました。
子どもたちはこの情報端末を使って、練習問題を解いたり、プレゼン資料をつくったりしています。
コロナの影響で学級閉鎖になったときには、自宅から授業を受けることもできるようになりました。
これから更に活用場面が多くなっていくICT教育にはどんなプラス面とマイナス面があるのでしょうか。
先日読んだ新聞記事(※)によると、「ICT教育が学力向上につながるというエビデンスはほとんどない」ということでした。
国際学習到達度調査(PISA)の2015年報告では、学校でコンピューターの使用が長時間になると、読解力も数学の成績も下がっていました。
その理由として考えられるのは、深い思考を育む先生と子どもの対話がコンピューターによって阻まれる可能性があるということ。
また、従来の授業スタイルを変えないままコンピューターを使っていること。
そして、現在教室で使われているソフトの質の課題もあります。
使っているソフトは、クイズのよう一問一答形式が多いと感じられます。
このような刺激と反応の学びは短期記憶にしかなりません。
では、デジタル機器を効果的に使った事例はないのでしょうか?
コンピューターの活用で読解力を高めた国がありました。
オーストラリアです。
オーストラリアの特徴の一つは教員のICT研修が充実していることです。
教員がみんな自信をもって情報機器を活用しています。
教員同士の学び合いの機会も多くあります。
例えばクイーンズランド州だけでもThe Learning Place(教員のためのネットワークスペース)上に62,000の自作コンテンツがあります。
そして、オーストラリアの情報活用能力向上の重点は「思考力の可視化」です。
情報機器を通して思考力を高めています。
ICT教育を成功させるヒントがここにありそうです。
※「多事奏論 ICT教育の根拠 『一見、よさそう』の危うさ」 岡崎明子 朝日新聞