退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

「魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣」石井妙子著

先週は、訪問している学校で、病休をとることになった教師のことを聞きました。

学校の大きすぎる負担の軽減はなかなか進みません。

とにかく人が足りないという声を多く聞きます。

1週間後は衆議院議員選挙の投票日。

教師の負担軽減を真剣に考えている候補者に投票したいと思っています。

 

「魂を撮ろう ユージン・スミスとアイリーンの水俣石井妙子 文藝春秋

 

水俣病のニュースをよく聞いたのは1970年代、私は中学生だった。

外国のカメラマンが来て写真を撮っていたことも覚えている。

しかし、この本を読んではっきり分かった。

私は水俣病について何も知らなかった。

水俣での患者とそれ以外の人たちとの関係。

熊本大学とその他の大学との対応の違い。

チッソ、役所、政府がしたこと。

これは日本社会の縮図。

50年後の今もこの構図は変わっていないと思う。

この本を読んで、その頃のことが蘇ってきた。

 

中学のとき、大学生から英語を教えてもらっていた。

私には兄姉はいなかったので、いろんな話を聞いてもらえるのがうれしかった。

彼女は私が知らない様々な音楽を教えてくれた。

ジョン・レノンの「ラブ」、ジョーン・バエズの「ウイ・シャル・オーバーカム」。

トリュフォーの映画「野生の少年」も一緒に見た。

映画で流れていたビバルディのメロディは今でも口ずさむことができる。

その後、音楽と映画が大好きになったのは間違いなくこの経験があったから。

彼女が熱心に勉強しようとしない中学生に英語を教えることをやめた後のことは知らない。

水俣について、彼女は何かもっと言いたそうにしていた。

しかし、多くは語らなかった。

 

May God bless and keep you always

May your wishes all come true

May you always do for others

May let others do for you    “Forever Young” Bob Dylan

 

神の恵みとご加護が 君にありますように

君の願いがすべて 叶えられますように

いつも人の力になって

人からも力を貸してもらえますように

(※この曲は映画「MINAMATA ミナマタ」の中で歌われます。)

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