退職教員の実践アウトプット生活

教育、読書、映画、音楽の日々雑感

スティーブンキングを読んだら村上春樹につながってしまった話

あおぞらブルワリー博多店屋町 2024年10月18日

ティーブンキングはずっと気になっていた作家です。

シャイニング、スタンドバイミー、ショーシャンクの空に、ITなどなど。

世界で最も成功している小説家。多くの作品が映像化されています。

しかし、人気がありすぎて有名すぎてかえって敬遠していました。

ときどき本屋で小説の冒頭を読むと、これいいな、でも…。他に読みたい本がいっぱいあるし…。

新作のビリーサマーズも本屋で初めの部分を読んでみて、やっぱりおもしろそうだし、そろそろ読んでみるか、と購入。

読み始めるとキングから強く腕をつかまれて、一気に物語世界に引き込まれました。

ビリーは殺し屋。でも殺す相手は悪い奴だけと決めている。

過去の出来事から受けた心の傷は今も彼を苦しませる。

ビリーを好きにならずにいられない。

 

夢中で読み進めていると、ティム・オブライエンが出てきました。

そうか!村上春樹じゃないか。

「本当の戦争の話をしよう(The Things They Carried)」(1990年10月 文藝春秋)の翻訳は村上さんです。

強烈な戦争体験は人を変えてしまう。

キングも春樹もティムが放った弾丸に心を打ちぬかれた。そして、自らの作品でそれを見事に昇華させた。