先週は3年生の算数「まるい形を調べよう」の授業を見ました。「球体の断面は円である」ことを学ぶところです。「では、このドッチボールを真ん中のところから半分に切ったら、どんな形になるでしょう」と教師が問うと、男の子が予想を述べ始めました。クラスで一番賢くてよく発言する子です。「ドッチボールを半分に切ったら…」言いたいことはあるのですが、うまく伝えることができずに困っています。しかし、だんだんと分かってきました。つまり、「ドッチボールを半分に切ると、中の空気が抜けてしまって、断面はなんとも表しようのない形になる」子どもたちは真面目に正直によく考えています。授業では教師にとって都合のいい反応を期待してもうまく進みません。
作家の高橋源一郎さんと東畑開人(臨床心理士)さんの対話を聞きました。(NHKラジオ「飛ぶ教室」) AIとの対話を続けていると、完璧な助言をしてくれるようになります。相手に関する情報をすべて学んで、あらゆる返答の中から最適なものを選ぶのですから当然です。それでは、AIはカウンセリングができるのでしょうか。AIは作家を感心させるような心に響く回答ができます。一方、カウンセラーは最初の段階で解決につながるような対話ができるわけではありません。間違うこともあります。すぐに答えにたどり着くわけでもありません。しかし、カウンセラーは具体的な解決策を「教える」のではなく、クライエントが自分自身の力で立ち直り、自分なりの答えを見つけられるよう、一緒に考え、支援していくことが基本です。ということは、カウンセリングの分野では人間の方がAIよりもまだ優位にあるようです。
